代表的な業務用エアコンには壁掛け型と床置き型、吊り型とビルトイン型の4種類が存在します。それぞれに異なるメリットがあるので状況に応じて最適なものを選ぶ必要があります。パワーが大きい製品は広い空間に空調を効かせることができますが、性能が過剰だと無駄にコストがかかってしまうので注意が必要です。反対に十分な性能を備えていない業務用エアコンを選んだ場合、後から買い替えることになる可能性があります。
コストを抑えつつ快適に業務を遂行するには、使用環境に合った業務用エアコンが必要です。壁掛け型は他のタイプと比べてパワーが弱く小型かつ軽量という特徴があります。一般的な業務用エアコンには2.5馬力未満から10馬力までの製品が存在しますが、このタイプは最大でも8馬力までです。壁掛け型は本体価格が15万円からで設置コストも他のタイプよりも安い傾向があります。
小規模な店舗やオフィスで空調が必要な場合には壁掛け型が適しています。床置き型は最低価格が約25万円で壁掛け型の次に設置コストが安いという特徴があります。パワーの大きな製品が多いものの、室内機を床面に設置するため工場や倉庫などで使われるのが一般的です。広い店舗やオフィスに空調を効かせたい場合には、天井に設置する吊り型やビルトイン型が適しています。
吊り型とビルトイン型の最低価格はそれぞれ約20万円と約22万円で、後者の方が設置コストも高い傾向があります。前者は設置の自由度が高いものの室内機が出っ張るというデメリットが存在します。後者は天井ふところと呼ばれるスペースに埋め込むため室内機が出っ張らずデザイン性が優れています。高性能でデザイン性も優れた業務用エアコンが必要な場合に最適です。